ピークレター|peek-letter

妖怪ピークの門番が身近な小さな世界で感じとったことをお届けします。
気持ちに合わせて読んでいただけたらと思います。

ピークレター

2021.05.01  ピークレター 

妖怪ピークでは時々「ピークレター」企画を行ってきました。
遠くに行けなくても「日常でそして自分の暮らす小さなエリアでの楽しみと想像」。そんな気持ちから生まれたカタチです。

今回は、二度目の緊急事態宣言を受け、「子どもの日・企画」としてプレゼントさせていただきました。手間がかかりますが、とても楽しく嬉しい気持ちになるピークレターです。

何かが生まれる時

2021.04.26  ピークレター 

少し寒いけど冴えた空に満月がとても美しい。

街灯がない自然の中でこんな月を見れたなら、と思ったけど

信号が丁度赤に変わり、そこだけにしかない景色をプレゼントしてくれた。

こんな感覚からいつも何かが生み出される気がする。

時間

2021.04.05  ピークレター 
光123
光123

ワークショップで使ったパーツをばらそうと思ったけど、まだ光を放っていたので、ばらすのをやめた。5分間のために約1ケ月間を費やしてきた。ゼロスタートでとにかく時間がなかった。 うまくいくかどうかわからないこともたくさんあった。実際うまくいかなかったことも多かった。

やがて消えるこの数字には「楽しませたい!」という惜しみない力が注がれている。
時間は流れるのではなく、積み重なるのだ。横軸ではなく縦軸だ。そうして思考と形が浮かびあがるのだ。
そんな思いを忘れずにいたい。

美しいもの

2021.03.24  ピークレター  タグ:
木蓮の花びら
木蓮の花びら

いつもの通り道

咲いている花
散っていく花
朽ちている花
目まぐるしく変化しながら
生命を伝えている

その一瞬しかないものを
感じ取れたなら

小さなほんとうに小さな変化が
自分の中にも起こったのだと思う

アルフレード

2021.03.04  ピークレター 
美しい影

「ニュー・シネマ・パラダス」という古い映画がある。イタリアの田舎町にある映画館を舞台に繰り広げられるお話。映画館という“場”が意味をなしていていた時代の映画。何度か観ているが、その度にある種の琴線がくすぐられる映画だ。

春に向かう中、一瞬の陽射しが映し出してくれた影はふとアルフレードの笑った顔を蘇らせた。アルフレードというのはこの映画の主人公トト少年に大きな夢をくれた映画館の映写技師だ。

幼い時に、キラキラした時間を持てるのは当然のように思ってきたけれど、「そうでもないのかな」と悲しい事件を知るたびに胸が痛む。

あまりにも影が美しかったので立ち止まって写真を撮ったが、次の瞬間にはもう影って無くなってしまった。

子供時代もそんなものかもしれない。でも美しい影を見ることができたかどうかは大きな違いかもしれない。

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